フィルムの種類について

フィルムの種類について

フィルムカメラについて興味が出てきた方が行き当たる謎の一つが
どのフィルムを使えばいいの!?
ということでしょう。
今回はフィルムの種類についてです。

目次

現在あるフィルムはサイズ別に

35mmフィルム
ブローニーフィルム(120フィルム、220フィルム)
シートフィルム(4×5、8×10など)
110フィルム

といったところでしょうか。
まずフィルムサイズについてですが

フィルム自体の種類として

カラーネガフィルム
カラーリバーサルフィルム
モノクロネガフィルム
モノクロリバーサルフィルム(滅多にないので今回は割愛します)

があり、こちらはそれぞれの現像方法に違いがあります。

35mmフィルム

こちらがフィルムカメラに触れたことがない方でも一般的に思い浮かべるであろうフィルムです。
プラスチック製のパトローネにフィルムが入っており、これをセットして使うカメラが一般的ですね。
35mmフィルムカメラ、と言われたらこちらのフィルムをお買い求めになれば間違いないでしょう。
現在は36枚撮り、24枚撮り、27枚撮りが主流です。
またこれらのフィルムを使って、フィルムの撮影面を半分ずつ使って二倍の枚数を撮影できるハーフサイズカメラもあります。
注意点としては、古くからあるFUJIFILMやKodak、ILFORD、Lomographyのフィルムに関しては特に心配なくご使用になれるかと思いますが、それ以外の新興メーカーについては「DXコード」と呼ばれるフィルム側面についている銀色のシールが付いていない場合があるのです。
DXコードは、を自動で読み取る装置のついているカメラにセットすると自動でフィルムのiso感度をカメラの設定に反映をしてくれるものです。
ですので、このDXコード読み取り装置がついている場合は、カメラ側でISO感度を設定できる機能が付いていないと、正しいISO感度が設定されなくなってしまうので注意が必要です。

ブローニーフィルム(120フィルム、220フィルム)

こちらは中判カメラに使用されるフィルムです。
フィルムはスプールと呼ばれる軸に巻き付けられていて、フィルムの先端を、もう一つの空のスプールに差し込んで、そちらへ巻き上げていくことによってフィルムを送り、撮影していきます。
撮影が終了すると、フィルムはもう一方の軸に巻き取られた状態で取り出すことができ、空になった元のスプールはその次の撮影で使用する、というサイクルです。
220フィルムは120フィルムの二倍の長さがあり、もちろん二倍の枚数撮影可能です。
それで結局何枚撮れるの?という疑問があると思います。
実はこちらのフィルムは長さが決まっており、撮影枚数はカメラ側のフォーマットで決まるのです。

6×4.5フォーマットなら16枚
6×6フォーマットなら12枚
6×7フォーマットなら10枚
6×9フォーマットなら8枚
(220フィルムならそれぞれこの二倍)

6×8、6×12、6×17といった特殊フォーマットもあります。
6×6は真四角の写真が撮れることでとても人気がありますね!
6×6と6×7を切り替えられるカメラもあります。
フィルムフォーマットやフィルム装填についてはカメラによってかなり異なりますので、購入の際はカメラ店などで店員さんにしっかり教わったほうがいいですね!

シートフィルム(4×5、8×10など)

こちらは大判カメラと呼ばれるカメラに使用されるフィルムです。
これらのフィルムはそれぞれのインチごとの大きさにカットされたフィルムで、一枚につき撮影できるのは画像一枚です!贅沢!
また撮影するには、カットフィルムホルダーに、完全暗黒の中で装填をしなければならず、慣れるまでは至難の業。
それでも、この大きなフィルムフォーマットで映し出される画像のきれいさと言ったらありません。
大判のリバーサルフィルムで撮影されたスライドを鑑賞するとその美しさに心奪われることはまず間違いないでしょう。
なかなか挑戦する機会も少ないですし、フィルムもカメラ自体も高価なので、ご興味ある方は私のカメラをお貸ししますね(笑)

110フィルム

こちらは最初の35mmフィルムよりもさらに小さいフォーマットのフィルムとなります。
小さなカートリッジにフィルムが装填されており、本当に小さなカメラにこれを装填して撮影していきます。
現在ではLomographyが新たにフィルムと110フィルムを使用するカメラを新発売するなど、一周回ってあらたなブームとなっているフィルムフォーマットですね!
フォーマットが小さく、使用するカメラもレンズも当然小さいので、画質は35mmフィルムと同じとはいかず、粒子が目立ったり、荒い画質が目立つものになっています。
ですがそれが独特の風合いとなっていわゆる「エモい」写りとなり、若い方を中心にひそかなブームとなりつつあります。

カラーネガやカラーリバーサル、モノクロの種類については、初めて扱う方はやはりカラーネガが扱いやすいかと思いますので、そちらを使うことをお勧めします。

また、これらのフィルムの説明や現像についてはまた別の記事でお伝えしますので、そちらを参考になさってください!

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