フィルムカメラの使い方がわからない!という方や
これからフィルムカメラ始めたいけど使い方が難しそう…
というかたに向けてフィルムカメラの使い方を簡単にご紹介!
今回はアナログ操作とオート露出のいいとこどり【Konica C35】を使用して解説!
フィルムの装填
まずは何を差し置いてもフィルムの装填です!
ここが難しそうと感じている方も多いかと思いますが、何事も「慣れ」が必要です!
では見てみましょう
まずフィルム室を開けます。
1970年代のフィルムカメラは、側面の爪や裏蓋ごと取り外しができるものが多かったのですが、1980年代になると上の写真のように
フィルム巻き戻しノブを持ち上げて裏蓋を開放する
方式が増えてきます。
いずれにせよカメラによって違いがありますので、わからない場合はぜひ当店に問い合わせてみてください!
巻き戻しノブを一段階引き出し、さらに「クイッ」と持ち上げるとパカっと気持ちよく裏蓋が開きます。
今回のフィルムは「ILFORD XP2 SUPER 400」です。モノクロフィルムですがカラーネガフィルムと同じ工程で現像することができるフィルムです。
このようにパトローネに入っているフィルムを「135フィルム」や「35mmフィルム」と呼びます。
どの35mmフィルムも装填の方法は一緒です。
巻き戻しノブ側にフィルムを入れます。
巻き戻しノブが下がっているとうまくはまらないので、再度「クイッ」と持ち上げた状態でフィルムを入れてあげるとうまくいきます。
フィルムの向きに注目!
フィルムの「ベロ」が出ている方向が、反対側に自然に伸びるように装填してあげてください。
装填したら、先ほど持ち上げた巻き戻しノブをしっかりと下までおろしてフィルムを固定します。
(中途半端におろしてしまうと固定されないので、ノブを少し回しながらおろすとしっかり奥まで入ります。)
フィルムを反対側まで伸ばしたら、反対側の柱「スプール」の隙間にフィルムをしっかりと差し込みます。
スプールの形状はカメラによってまちまちですので、どこかしらに差し込めそうなところを探してみてほしいですね。
(電動のカメラですと、差し込む必要なく、ある程度フィルムを伸ばして蓋をするだけで自動でスプールに巻き取ってくれるものもあります。)
スプールにフィルムの先端を差し込んだら、巻き上げレバーでフィルムを巻き上げていきます。
スプールにしっかりとフィルムが差し込まれていれば、レバーの動きに合わせてフィルムがスプールに巻き取られていくのが見られると思います。
1度巻き上げレバーで巻き上げ、シャッターを一度切ります(シャッターを切らないと再度巻き上げることができないので注意が必要です。)
しっかりと巻き上げられているのを確認したら裏蓋を閉じて、巻き上げてシャッターをさらに切ります。
裏蓋を閉じるとフィルムカウンターが進み始めますので、
レバーを巻き上げてシャッター…
レバーを巻き上げてシャッター…
と碇シンジのように呟きながら二度ほど繰り返すと、フィルムカウンターが「1」になりますので、そこがフィルムの一枚目となり、そこから24枚撮りならば24枚、36枚撮りならば36枚程度撮影可能です。
装填がうまくなると、数枚余分に撮れますが、まずは基本に忠実にしっかりと装填できるようにしましょう!
フィルムが装填出来たら撮影です!
今回のKonica C35はシャッタースピードや絞りはカメラにお任せのオート搭載モデルですので、露出は気にする必要なし!
(露出については別の機会に記事にします!)
こちらのカメラはレンジファインダーを使ってのピント合わせが必要ですから、
右手でカメラを持ち、ファインダーを覗きながら上の写真のレバーを左手で動かしてみましょう。
ファインダーの中はこんな感じ。
真ん中の黄色くなっているところが距離計となってます。
引き戸の真ん中でピントを合わせようとすると、引き戸がまるで幽体離脱かのように「ズレている」のがわかるかと思います。これを「二重像」と言います。
これを先ほどのレンズ下のレバーを動かすと、二重像がだんだん重なっていきます。
この二重像が完璧に重なった状態が、その位置でピントが合っている状態ですので、ピントを合わせたい対象をこの黄色い部分で合わせてシャッターを切ります。
これがレンジファインダーカメラのピント合わせです。
フィルムの枚数分、巻き上げ、シャッターを繰り返すとやがて巻き上げレバーで巻き上げられなくなる瞬間が訪れます。
そうなったら無理に巻き上げようとするとフィルムがちぎれてしまいますので、心を落ち着けてカメラ本体をひっくり返します。
ひっくり返すとそこに小さなボタンがあります。
ボタンをカチッと押すと、フィルム巻き戻しの準備完了です。
ボディを元どおり立て、巻き戻しノブを起こして時計回りにくるくると回していきます。
多少の抵抗を感じますが負けずに巻き戻してください。
しばらく回していると「すっ…」と巻き上げの抵抗がなくなる瞬間があります。
先ほど差し込んだスプールからフィルムが抜けて、フィルム内に戻った瞬間です!
念のため軽くなってからも10周ほどはぐるぐるとノブを回し、いよいよ撮影したフィルムとご対面です…!
はい、しっかりと巻き取れていますね!
このフィルムを持って、現像してくれるお店に依頼して現像をしてもらう、というわけです。
カメラによってフィルム装填の仕方は若干の違いはあるものの、今回の装填は大体の35mmフィルムカメラに共通する所作となりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
カメラを店舗に持ってきてくださって、フィルムご購入などしていただければ装填の方法はレクチャーいたしますし、現像についても受付していますので、ぜひインヘリットカメラをご利用くださいませ!
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