2025年インヘリットカメラの取り組み

2025年も早いものでもう一か月が過ぎようとしています。

ざっくりとですが現在インヘリットカメラで取り組もうとしていることをつらつらと…

フィルム現像環境の活性化

現在インヘリットカメラでは

・フィルムカメラの買取、整備、販売、アフターフォロー

・フィルムの販売、現像の受付

を柱に運営しています。

このうち整備、現像に関しては外部委託で行っている状況です。

フィルム現像については、ネガカラー現像はもちろんモノクロフィルムについても手現像による自家処理で対応していただいており、さらにKodak EKTARやPORTRAなどのプロフェッショナルフィルムについても調整された現像機にて自家処理が可能なため、いずれのフィルムも即日での対応とはいかないまですが、通常1週間以上かかるフィルムでも平均3日程度の日数でお渡しすることができています。

現状は依頼も増えてきているので、どんどんお持ち込みいただければと思っています。

モノクロ現像についてですが、現状は現像所の手作業による対応ですが、現在店主が標準的なモノクロ現像について修行を積んでおり、今春ころには店頭受付で現像対応ができればと考えております。

これは「モノクロフィルム使ってみたいけど、自分で現像するほどの本数を撮るわけではない」と言った特定のニーズにお応えできるのではないかと思い取り組んでいくものです。

35mm、ブローニー120のモノクロ現像に対応

データ化についてもデジタルカメラによるデュープで対応を考えており、現在最短でできるワークフローを確立しようとしているところです。(当然小ロットだからできることではあるのですが…)

こだわった現像は正直まだしばらく承れないと思いますが、これをする目的としては、標準的な現像の敷居が下がることによって、安価なモノクロフィルムの消費を促してフィルムの消費を促進して需要を高めることが目的ですね。

小さなことですが、フィルムの継続に少しでも資することができればと思って取り組んでいます。

もちろんカラー現像も受け付けていますし、そちらはプリントの仕上げも素晴らしいので、ぜひプリントをしていただければと思います。

安価なフィルムを使用してどんどんフィルム写真を楽しんでもらいたいですね
モノクロフィルムの標準的な現像を目指して

カメラ買取を通じたカメラの歴史的価値の再発掘

店舗運営を継続するにあたってカメラを買取り、販売することによる利益の確保は当然必要です。

自店の利益はもちろんですが、カメラの買取りによってお客様の利益にもつながることを念頭に買取を行っていきます。

また、カメラの価値をしっかりと査定して買取り、必要な人のもとへ届けることはカメラの歴史的な価値を再構築していくことにもつながります。

誰かの手で歴史を記録してきたカメラをしっかりと買取って、次代を記録する装置とすることはカメラの本質的な役割であると考えているので、この点もしっかりと取り組んでいきたいです。

カメラ買取を通じて歴史を紡ぐための基礎になればいいなと思っています。

カメラ修理技術の継承

上記に付随することとして、カメラ修理の技術についても継承していただくための動きをしていきたいですね。

現在当店が修理を依頼している職人は札幌で修理一筋70年以上の大ベテランです。

そのほかにもお願いをしている職人さんもいるのですが、実はほとんどがその職人さんのお弟子さんです。

修理技術を継承していただくために、修理職人さんのもとに修理研修希望者を送り、修理技術を継承していただけるよう考えています。

そのための費用は当店で負担をします。

一朝一夕にはいかないことですから、なるべく早く動こうと思ってますし、当店としてもしっかりとした職人さんがいることは強みとなりますので、取り組んでいきます。

ワークショップの開催

様々な場所と連携し、ワークショップを実施予定です。

フィルムカメラ体験をはじめとしたフォトウォーク、暗室体験、イベント出店など、場所を選ばずに活動してフィルムカメラの普及をしていきたいと考えています。

この点についてはまだ自店で行うフォトウォークの他は具体的に進んでいるものはありません。

ですが、未来につながるものとして、小学生、中学生、高校生など、学生のうちに体験させてあげたい気持ちはありますね。

フィルムで撮る体験を、若い世代にぜひしてもらいたいと考えています。

なんか堅苦しいことをたくさん書いちゃった気がしますが、どれも私一人ではできないことです。

フィルムカメラを愛する皆さんの力ができないですし、これからフィルムカメラを始めようかなと考えていあなたも、あなたも、みんなの力が必要です。

だから私は【INHERIT-継承する-】を実現するために私にできることをしますし、できないことは皆さんに甘え切ってやっていこうと思っていますので、あらためて2025年もインヘリットカメラをよろしくお願いいたします!

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